もともと約80坪あった住宅を40坪ほどに減築し、お2人で仲良く暮らしているC様ご夫妻。家の水回りが老朽化や、子供も大きくなり独立し、家の検討をしたと言います。「リノベーションし暮らし始めて約1年になります。台所、茶の間、お風呂、トイレなど大規模な工事でした」と話す奥様。広々とした空間と素材をいかした古民家リフォームや、敷地内に新築住宅も検討しましたが、ご自身たちの年齢的なこと、夫婦二人のこれからの暮らし方を考え、結果、減築リノベーションを選択したと言います。
農家を営まれているC様のお宅には人が集まることが多く、続き間の座敷部分だけでもかなりの広さがあったと振り返り、「今は小さくなった分、掃除も楽です」と笑います。
もともとの家を建てた親戚の大工さんや、ご主人のご友人のリフォーム会社も検討したそうですが、何かと付き合いのあった北上ホームサービスに依頼することにしたC様ご夫妻。「春先から農作業が忙しくなり、収穫時期の秋口まで続きます。できれば、家で過ごす時間の短いその間に工事を済ませることができれば、と相談しました」と奥様。
屋根を葺き替えた際にしっかり断熱したこともあり、部屋がとっても暖かく過ごしやすいと話し、「ほとんど骨組みだけを残した状態で断熱性を高める工事をし水周りの住宅設備なども入れ替えをしました。暖房は石油ストーブを使うこともありますが、エアコンだけで十分な時期も。住み心地は満足しています」。
「私たちの"こういう風にしたい"という希望に対しても、たくさんの提案をしていただきました。いろいろなアイデアや提案は、多くの建築実績があるからこそだと思いました」。
今回のリノベーションで、つまづきを回避し埃のたまりにくく掃除のしやすい段差の無い床、手が届く高さの収納を充実させたC様邸。以前からソファでの生活だったそうですが、「これから年齢を重ねるにつれ足腰も弱るでしょうし、立ったり座ったりといった動作が少しずつ大変になってきます。住まいのことを計画する際には、自分たちの暮らし方はもちろん、先のことを考えることも大切。使いやすく、快適で安全な空間にリノベーションできました」とお話ししてくださいました。